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    • 2017/1/6

    《ドクターズコラム》2017年冬「私のウォーキング」【しまばら病院】

    私の趣味はウォーキングです。30歳を過ぎた頃から歩くことが好きになりました。きっかけは、今西錦司博士が書かれた京都周辺の山歩きの本を読んだことでした。面白そうなので、そこに書かれているルートの中で、アクセスしやすく、歩きやすいところを選んで、小学校低学年の子供を連れて出かけたのが始まりです。一番最初に行ったのが、「二ノ瀬ユリ」と呼ばれるルートでした。叡山電車の貴船口駅から歩き始め、貴船神社を越えて山道に入り、ゆるい上り坂を水の流れを渡渉しながら登り、途中でお弁当を食べたりしながら、二ノ瀬駅までゆるい坂を下りて行く快適なコースでした。

    それ以来、家族で京都や滋賀の山歩きを楽しんでいましたが、そのうち子供たちが付いて来なくなり、夫婦で行ったり、一人で行ったりするようになりました。今は山歩きの頻度は減りましたが、比叡山、比良の武奈ヶ岳、家の裏の音羽山、湖北の横山岳などの滋賀県内の眺望の良い低山に出かけたり、夏休みは山歩きを兼ねた旅行に行くようにしています。

    山歩き以外には、2010年の暮れから早朝ウォーキングを始めました。それは、83歳になる高校時代の恩師が毎朝歩いているということを同窓会で聞いたことがきっかけでした。自分もやってみようと、家の近くの1周約2.3kmの道を1時間弱で2周歩くのですが、時には軽くジョギングしたりしていました。これを6年ほど続けていましたが、2016年末から急にサボりがちになってきました。新しい年になったので、それを機にまた再開しようと思っています。

    さて、歩くことの体に対する効果ですが、最近の大規模な研究では、心血管病を合併していたりその危険が高い境界型糖尿病の患者さんにおいて、もともと1日2000歩多く歩く方では心血管死・心筋梗塞・脳卒中の発生が10%少なく、その後に歩く量が1日2000歩増えた方ではさらに8%少なくなることが示されています。また、心臓リハビリテーションでも病状に応じた運動による予後改善効果が確認されています。

    このように歩くことは体に良いわけですが、何よりも歩いた後は爽快な気分になりますので、精神衛生上も良いと思います。私としては、山歩きのためのトレーニングも兼ねて毎日楽しく歩くことを心がけ、正月に鈍った体をリフレッシュしてゆきたいと思います。



    第50号 しまばら通信より・2017年 冬

    <このコラムの執筆:院長 高橋 衛

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